XR VisionDevCamp Fukuoka 2026 でスムーズにスタートを切るための スタータープロジェクト ガイド シリーズ、その第 1 回です。まずは ネイティブプラットフォーム から。ウェアラブル AR への入り口として、Snap SpectaclesLens Studio ほど最適なものはありません。

Snap Spectacles

Spectacles はハンドトラッキング、ワールドメッシュ、オンデバイス ML を備えたスタンドアロン型 AR グラスです。レンズは Snap の無料オーサリングツール Lens Studio で、ビジュアルなシーンエディタと TypeScript / JavaScript を使って制作します。2.5 日間のハッカソンで動くデモに最短で到達するには、公式サンプルを出発点にしてリミックスするのが近道です。本ガイドではツールチェーンと、Snap の公式サンプルリポジトリの全プロジェクトを紹介します。

Lens Studio を入手する

Lens Studio は macOS / Windows 向けに無料でダウンロードできます。

Lens Studio をダウンロード

インストール後:

  • Snap アカウントでサインインします。
  • Spectacles プロジェクトテンプレート、または下記のサンプルプロジェクトを開くと、Spectacles 向けのシーン設定が利用できます。
  • Spectacles をペアリングし、Send to Spectacles やエディタ内プレビューで実機テストします。ペアリング、開発者プログラム、API リファレンスは Spectacles 開発者ドキュメント を参照してください。

前提条件:Git LFS

Snap のサンプルリポジトリは 3D モデル・テクスチャ・メディアを Git LFS(Large File Storage) で管理しています。クローンする にインストールして有効化してください。そうしないと大容量アセットがダウンロードされません。

# macOS
brew install git-lfs
git lfs install

# LFS を有効にしてクローン
git clone https://github.com/Snapchat/Spectacles-Sample.git
cd Spectacles-Sample

# LFS なしで既にクローン済みの場合:
git lfs install && git lfs pull

任意のプロジェクトフォルダを Lens Studio で直接開けば、開発を始められます。

Spectacles サンプルリポジトリ

以下のサンプルはすべて 1 つのリポジトリにあります。

github.com/Snapchat/Spectacles-Sample

注: リポジトリの README は 非推奨(deprecated) と記載されています。プロジェクト自体は問題なくビルドでき、学習リソースとして引き続き有用ですが、継続的なサポートについては Snap は specs-devs orgr/Spectacles コミュニティを案内しています。

各カードはサンプルのソースフォルダにリンクしています。view demo GIF をクリックすると、GitHub 上のアニメーションプレビュー(大容量のため別タブで開きます)を表示できます。

サンプルを見ていく

AI

AI を活用した体験と連携。

AI Playground

Spectacles Remote Service Gateway を使った AI のサンプルプロジェクト。

SIK · Remote Service Gateway · Text To Speech · Speech To Text · Camera Access · AI Vision · LLM · Audio

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Agentic Playground

エージェント的な振る舞いと自律的なインタラクションを示す高度な AI プレイグラウンド。

SIK · Remote Service Gateway · Experimental API · LLM · Fetch · Web View · Gesture Module

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Crop

ハンドジェスチャーで環境を「クロップ」する方法を示すサンプル。

SIK · Remote Service Gateway · Experimental API · AI Vision · Fetch · Web View · Gesture Module

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Depth Cache

クラウドのビジョンモデル向けに、ピクセルから 3D への投影用に深度フレームをキャッシュ。

SIK · Remote Service Gateway · ASR · AI · Depth · AR Tracking · Object Tracking

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AI Music Gen

Google の Lyria モデルで AI 音楽を生成。ジャンル・雰囲気・楽器を組み合わせ、3D ビジュアライゼーションと共に。

SIK · Remote Service Gateway · Speech To Text · Lyria · Snap3D · Gemini · Audio · UI Kit

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はじめに

Spectacles 開発を始めるための必須プロジェクト。ハッカソンの出発点に最適です。

Fetch

Spectacles Fetch API でリモートサービスを呼び出すサンプル。

SIK · Experimental API · Fetch · Web View

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Essentials

Lens Studio でレンズを作るための基礎概念をまとめたコレクション。

SIK · Physics · Gesture Module · Animation · Raycast

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Material Library

Spectacles で検証したマテリアルを集めた実験的プロジェクト。

SIK · Graphics, Materials & Particles · Shaders · Post Effects

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Public Speaker

スピーチ練習やプレゼン用のテレプロンプターレンズ。

SIK · Audio · Gesture Module · Motion Controller

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Spatial Image Gallery

2D 画像を 3D の空間画像に変換。

SIK · Spatial Image

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Throw Lab

AR でリアルな投げる動作を示すサンプル。

SIK · Physics · Gesture Module

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Spatial Persistence

Spectacles Spatial Anchor API を使ったテンプレートプロジェクト。

SIK · Spatial Anchors · Persistent Storage · Multiplayer

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Voice Playback

Spectacles で音声を録音・再生するサンプル。

SIK · Audio

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Path Pioneer

パス作成とパスに沿った歩行体験のサンプル。

SIK · Raycast · Graphics, Materials & Particles

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Spectacles Mobile Kit

モバイルアプリと Spectacles 上のレンズを BLE でシームレスに連携する SDK。

Mobile Kit

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DJ Specs

リアルなレコードの物理挙動とマルチトラックミキシングを備えた DJ ターンテーブル。

SIK · Audio · Hand Tracking · Physics

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SnapML

SnapML を使った機械学習プロジェクト。

SnapML Starter

カスタム ML モデルによる物体検出に SnapML を活用。

SIK · AR Tracking · Object Tracking · Physics · World Query

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SnapML Chess Hints

コンピュータービジョンと SnapML で駒を検出し、AI が手を提案。

SIK · AI · SnapML · AR Tracking · Object Tracking · Networking

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SnapML Pool

SnapML でビリヤード台・16 個のボール・ポケットを検出。

SIK · AI · SnapML · AR Tracking · Object Tracking · Networking

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ナビゲーション

位置情報を活用したナビゲーション体験。

Custom Locations

現実の場所をマッピングし、その位置に紐づく AR 体験を作成。

SIK · Location AR

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Outdoor Navigation

Map Component と Places API を使った屋外ナビゲーション。

SIK · Location AR · Outdoor Navigation · Map Component · Places

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Navigation Kit

屋内・屋外ナビゲーションのサンプルプロジェクト。

SIK · Location AR · Outdoor Navigation · Map Component · Places

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コネクテッドレンズ

複数ユーザーで協調する体験。

Shared Sync Controls

共有コントロールのリアルタイム協調 AR 体験。

SIK · Networking · Connected Lenses · Sync Kit · Multiplayer

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Tic Tac Toe

Spectacles Sync Kit を使ったコネクテッドレンズのサンプル。

SIK · Networking · Connected Lenses · Sync Kit · Multiplayer

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Laser Pointer

仮想オブジェクト上に、接続中の全員に見えるレーザーポインターを作成。

SIK · Connected Lenses · Sync Kit · Multiplayer · Raycast

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High Five

ハイタッチのリアルタイム協調 AR 体験。

SIK · Networking · Connected Lenses · Sync Kit · Multiplayer

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Air Hockey

Spectacles Sync Kit を使ったコネクテッドレンズのサンプル。

SIK · Networking · Connected Lenses · Sync Kit · Multiplayer

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Think Out Loud

フローティングのステータスパネルとリアルタイム接続を備えたソーシャル AR アプリ。

SIK · Sync Kit · UI Kit · Connected Lenses · Cloud Storage · Hand Tracking

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Spectacles Sync Kit

コネクテッドレンズ間で Transform を同期する Spectacles Sync Kit の最小例。

Sync Kit · SIK · Connected Lenses · Networking · Multiplayer

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Snap Cloud

Snap Cloud(Supabase ベース)を使ったクラウド連携体験。

Snap Cloud

Snap Cloud によるデータベース・リアルタイム同期・クラウドストレージ・サーバーレス関数。

SIK · Networking · Cloud · Internet Access · UI Kit

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World Kindness Day

リアルタイム DB 更新とコンパニオン Web アプリを伴う Snap Cloud 連携。

SIK · Cloud · ASR · Gesture Module

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BLE(Bluetooth Low Energy)

Bluetooth Low Energy 接続プロジェクト。

BLE Arduino

IMU を搭載した Arduino からオイラー角を BLE で Spectacles に送信。

SIK · Experimental API · BLE

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BLE Playground

Spectacles で Bluetooth Low Energy を試す汎用プレイグラウンド。

SIK · Remote Service Gateway · Experimental API · BLE

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BLE Game Controller

Bluetooth ゲームコントローラーで操作する 3D キャラクター(ハプティクス対応)。

SIK · Experimental API · BLE

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ハッカソンにおすすめの出発点

Lens Studio が初めてなら、Getting Started カテゴリから始めましょう。

  • Essentials — インタラクション、物理、アニメーション、レイキャストなど基礎概念が 1 つにまとまっています。最初の一歩に最適。
  • Fetch — レンズから任意の Web API を呼び出します。クラウドや AI を使う機能の土台になります。
  • Spatial Image Gallery / Throw Lab — 小さく完結したシーンで、デモ用に作り替えやすいサンプルです。

そこから、アイデアに合うカテゴリを選びましょう — AI(Remote Service Gateway・LLM・ビジョン)、Connected Lenses(マルチプレイヤー)、SnapML(オンデバイスのカスタムモデル)、Navigation(ロケーション AR)。

関連リンク

ネイティブプラットフォームシリーズ次回は、別のヘッドセットとそのスタータープロジェクトを取り上げます。ご質問は お問い合わせ ページからどうぞ。

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